ロッシーニの主なCDとDVDの紹介


2010年以降に発売されたロッシーニのCDとDVD

  • 2010年に発売されたロッシーニのCDとDVD(PDF 297 KB)
  • 2011年に発売されたロッシーニのCDとDVD(PDF 169 KB)
  • 2012年に発売されたロッシーニのCDとDVD(PDF 207 KB)
  • 2013年に発売されたロッシーニのCDとDVD(PDF 250 KB)
  • 2014年に発売されたロッシーニのCDとDVD(PDF 217 KB)
  • 2015年に発売されたロッシーニのCDとDVD/BD(PDF 241 KB)
  • ROF2010年《デメートリオとポリービオ》DVD&BD発売


    Rossini: Demetrio e Polibio.(Rossini Opera Festival 2010)
    ロッシーニ:歌劇《デメートリオとポリービオ》
    2010年ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル
    ダヴィデ・リヴェルモア(演出)
    コッラード・ロヴァリス指揮G.ロッシーニ交響楽団、プラハ室内合唱団
    主な配役
    マリア・ホセ・モレノ(S)
    ジヴェーノ・ヴィクトリア・ザイチェヴァ(Ms)
    シー・イージェ(T)
    ミルコ・パラッツィ(B)
     [Arthaus Musik 108061](BD) [Arthaus Musik 101647](DVD) 日本語字幕付き

    2010年ROF《デメートリオとポリービオ》の上演映像がDVDとBD(ブルーレイディスク)で発売されました。嬉しい日本語字幕付き。
    リヴェルモアの演出は、劇場に住みつくオペラ歌手の幽霊が夜な夜なこのオペラを演じるとの設定で、掌から鬼火を立て、幽霊ゆえ神出鬼没。そこが面白いと思うかどうかは見る人次第です。音楽の半分ほどがロッシーニの作曲で残りは他の作曲家ですが、モーツァルトやチマローザの時代の雰囲気もあって思いのほか楽しめます。
    (2012年12月25日text by A.Mizutani)



    ROF2011年《エジプトのモゼ》DVD&BD発売

    Rossini: Mose in Egitto.
    (Rossini Opera Festival 2011)
    ロッシーニ:歌劇《エジプトのモゼ》
    2011年ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル
    グレアム・ヴィック(演出)
    ロベルト・アッバード指揮ボローニャ市立劇場管弦楽団、同合唱団
    主な配役
    ソニア・ガナッシ(Ms)
    オルガ・センデルスカヤ(S)
    ディミトリー・コルチャック(T)
    アレックス・エスポージト(B-Br)
    リッカルド・ザネッラート(B)ほか
    [Opus Arte OABD7112D](BD) [Opus Arte OA1093D](DVD)

    昨年のフェスティヴァルで大反響を呼んだヴィック演出《エジプトのモゼ》。モゼ(モーセ)をテロリストのウサマ・ビン=ラーディンになぞらえた演出と舞台についてはすでにあちこちに書かれているので省略しますが、あらためて映像で見ると感慨無量です。残念なのは日本語字幕の無いこと(なぜかイタリア語の字幕も無い)。 クリスマスには不向きですが、ロッシーニ・ファンのみならずオペラ愛好家必見の上演映像です。
    (2012年12月25日text by A.Mizutani)



    ヴァッレ・ディトリア音楽祭2011年《パルミラのアウレリアーノ》DVD発売

    Rossini: Aureliano in Palmira.(Festival della Valle d’Itria 2011)
    ロッシーニ:歌劇《パルミラのアウレリアーノ》
    2011年7月マルティーナ・フランカ「ヴァッレ・ディトリア・フェスティヴァル」上演
    ティモシー・ネルソン(演出)
    ジャコモ・サグリパンティ(指揮)イタリア国際管弦楽団
    ブラティスラヴァ・スロヴァキア合唱団 
    主な配役
    ボグダン・ミハイ(アウレリアーノ、テノール)
    マリア・アレイダ(ゼノービア、ソプラノ)
    フランコ・ファジョーリ(アルサーチェ、カウンターテナー)
    アスデ・カラヤヴス(プブリア、メッゾソプラノ)ほか
    〈収録:2011年7月マルティーナ・フランカ〉
    [Bongiovanni AB 20022](DVD) 海外盤

    ヴァッレ・ディトリア・フェスティヴァルは、南イタリアのマルティーナ・フランカで開催される音楽祭。オペラの復活上演や演奏機会の乏しい作品の紹介に定評があり、マニアックな筆者はロッシーニのパスティッチョ《イヴァノエ》と《ロベール・ブリュス》、マイヤベーア《ユグノー教徒》などレアな作品を観劇しに何度も訪れましたが、ある段階から演奏水準がガクンと落ちたためここ数年パスしてきました。
    今回発売されたのは昨年7月の上演映像。会場はいつものドゥカーレ宮殿の中庭で、狭いオープンステージなのですが、映像で見る分には何の問題もありません。ティモシー・ネルソンの演出も、洗練された構図と装置で舞台となるパルミラ(現在はシリアに属する古代都市タドモル)の情景を美しく見せてくれます。
    なにより驚いたのは歌手と演奏レヴェルの高さで、これならまた行かねば、と思わせるだけのものがあります。とりわけ素晴らしいのがアルサーチェ役のフランコ・ファジョーリで、卓越したカストラートのジョヴァンニ・バッティスタ・ヴェッルーティ(1780-1861)のために書かれたパートを女性コントラルトと遜色の無い声で歌っています。メッサ・ディ・ヴォーチェやアジリタの技術も万全で聴き応え充分。
    ゼノービア役のマリア・アレイダも、今年ペーザロの《ブルスキーノ氏》は散々な状態で筆者は「デビュー前に壊れたキャスリーン・バトル」との感想を持ちましたが、《パルミラのアウレリアーノ》では美声と高音域の歌唱に彼女の美質が聴き取れます。アウレリアーノ役のテノール、ボグダン・ミハイは昨年ROFの《ブルグントのアデライデ》アデルベルト役が筆者の初聴き。まだ若く、コロラトゥーラのテクニックは未完成ながら声質が良く、発声の基礎もきちんとしているので今後どんどん伸びることでしょう。なお、この上演にはリチニオ役で森雅史も出演しています。 総じて前回紹介したOpera raraの全曲スタジオ録音より上を行き、上演映像ならではの利点もありますので、最初に買うならこのDVDがお薦め。日本語字幕はありませんが、ブックレットにはあらすじの日本語訳も掲載されています。
    (2012年11月15日text by A.Mizutani)



    ROF2010年《シジスモンド》DVD&BD発売

    Rossini: Sigismondo.(Rossini Opera Festival 2010)
    ロッシーニ:歌劇《シジスモンド》
    2010年ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル
    ダミアーノ・ミキエレット(演出)
    ミケーレ・マリオッティ(指揮)ボローニャ市立劇場管弦楽団&合唱団
    主な配役
    ダニエラ・バルチェッローナ(シジスモンド、メッゾソプラノ)
    オルガ・ペレチャツコ(アルディミーラ、ソプラノ)
    アントニーノ・シラグーザ(ラディスラオ、テノール)
    マヌエラ・ビシェーリエ(アナジルダ、ソプラノ)
    アンドレア・コンチェッティ(ウルデリーコ、バス)他
    〈収録:2010年8月ペーザロ、ロッシーニ劇場〉
    [Arthaus Musik 108062](BD)
    [Arthaus Musik 101648](DVD2枚組) 
    どちらも日本語字幕付き

    ロッシーニの新譜発売が続いています。中でも出色なのが、このたび発売された一昨年ROFの《シジスモンド》の上演映像で、日本語字幕付きです。
    この上演は、演出家ミキエレットが舞台を近代の精神病院に設定し、入院患者の助演たちにリアルな狂人ぶりを演じさせて批判の声が上がりました。とりわけシラグーザ演じるラディスラオ登場のソロの途中で助演が発した奇声には、観劇した筆者も心底驚きました。ジスモンド役のバルチェッローナも精神病患者の姿で、狂気をはらんだ表情と身振りで歌い続けます。「心を病むのと狂人は別だろ!」と言いたくなりますが、そんな批判を超えて凄いと感心させられたのが、歌手たちの演劇的表現の見事さです。そんじょそこらの歌手には絶対真似できないレヴェルが、そこで達成されているのです。ラディスラオを演じるシラグーザも声に力強さと輝きを増し、アジリタも完璧。アルディミーラ役のペレチャツコも華麗な歌唱とテクニックが際立ち、他の共演者も充実しています(とりわけアナジルダ役のビシェーリエ)。過剰演出ではあっても、演劇的にも声楽的にもこれほど徹底した舞台は他にありません。指揮者マリオッティの緻密な音楽作りも素晴らしく、演奏面でも近年稀な名演と言えます。 演出については賛否があるでしょうが、個人的には1回目に「ぶっとび」、2回目に評価が逆転しました。ちなみにゼッダ先生も、「稽古を見てとんでもない演出だと思ったけれど、何度も観ているうちに素晴らしい舞台と判った。この《シジスモンド》は1回観たくらいじゃけっして理解できないね」と話してくれました。
    (2012年11月5日text by A.Mizutani)



    《なりゆき泥棒》の新譜CD

    Rossini: L’occasione fa il ladro
    . ロッシーニ:歌劇《なりゆき泥棒》
    2005年7月バート・ヴィルトバート上演ライヴ録音
    アントニーノ・フォリアーニ指揮ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団
    主な配役
    エリザベッタ・マルティロージャン(S)
    ファニー・アントネロウ(Ms)
    ガーダー・トール・コーテス(T)
    ジャンピエーロ・ルッジェーリ(Br)他
      〈録音:2005年7月バート・ヴィルトバート〉
    [Naxos 8.660314-15]CD2枚組

    これは2005年「ヴィルトバートのロッシーニ」音楽祭のライヴ録音で、ベレニーチェ役のアメリカ人マルティロージャンを筆頭に国際色豊かな若い歌手が演じています。総じて発声が非イタリア的で、言葉の発音も怪しいのですが、活き活きとした演唱とライヴの臨場感は評価できます。指揮者フォリアーニもツボを押さえたテンポと解釈で好サポート。この1幕ファルサのCDは1992年の録音が最後でしたから、久々の新録音となります。
    (2012年11月5日text by A.Mizutani)



    《パルミラのアウレリアーノ》の新譜CD

    Rossini: Aureliano in Palmira
    ロッシーニ:歌劇《パルミラのアウレリアーノ》スタジオ録音
    マウリツィオ・ベニーニ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ジェフリー・ミッチェル合唱団 
    主な配役
    ケネス・ターヴァー(T)
    カトリオナ・スミス(S)
    シルヴィア・トロ・サンタフェ(Ms)
    エズギ・クトゥル(S)
    ジュリアン・アレクサンダー・スミス(T)他
    〈収録:2010年10月ロンドン(スタジオ録音)〉
    [Opera rara ORC46](CD3枚組)

    大成功を収めた《試金石》に続いてロッシーニがミラノのスカラ座のために作曲した2幕のドランマ・セーリオ・ペル・ムジカで、台本は新人のフェリーチェ・ロマーニ(Felice Romani,1788-1865)が手がけました。 この作品はカストラートを起用した唯一のロッシーニ作品としても知られますが、ドラマは旧弊で、1813年12月26日にスカラ座で行われた初演も充分な成功を得られませんでした。けれども音楽は充実しており、《タンクレーディ》からの転用に加え、後の《イギリス女王エリザベッタ》と《セビーリャの理髪師》に再使用される楽曲もあります。
    (2012年11月5日text by A.Mizutani)



    ROF2009年《ゼルミーラ》DVD&BD発売


    Rossini: Zelmira.(Rossini Opera Festival 2009)
    ロッシーニ:歌劇《ゼルミーラ》
    2009年ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル(1826年パリ改訂版)
    ジョルジョ・バルベーリオ・コルセッティ(演出)
    ロベルト・アッバード(指揮)ボローニャ市立劇場管弦楽団&合唱団
    主な配役
    アレックス・エスポージト(ポリドーロ、バス)
    ケート・オルドリッチ(ゼルミーラ、ソプラノ)
    フアン・ディエゴ・フローレス(イーロ、テノール)
    グレゴリー・クンデ(アンテーノレ、テノール)
    マリアンナ・ピッツォラート(エンマ、メッゾソプラノ)
    ミルコ・パラッツォ(レウチッポ、バス)
    〈収録:2009年8月ペーザロ、アドリアティック・アレーナ〉
    [Decca 0743465](DVD2枚組)
    [Decca 0743466](BD)

    2009年ROF《ゼルミーラ》の上演映像がDVDとBD(ブルーレイディスク)で発売されました。コルセッティ演出の舞台は二層構造で、床下に地下牢を設け、背後の斜めの鏡に地下の様子を映し出すというもの。全体に暗く、血なまぐさい残酷な光景を見せる演出に賛否両論でした。歌手は登場のカヴァティーナでハイDを連発する絶好調のフローレス、力強い発声で存在感も抜群のクンデとピッツォラート、大健闘のオルドリッチとみな素晴らしく、R・アッバード指揮のオケと共に円熟期のロッシーニ作品を満喫させてくれます。
    ROFの《ゼルミーラ》はデヴィーア主演の1995年が唯一で、14年ぶりとなる2009年の上演では1826年パリのイタリア劇場改訂版を用いています。初演版との歴然たる違いは第2幕フィナーレにあり、パリ版では五重唱(N.10)の後のレチタティーヴォを変更し、ゼルミーラのアリアを与え(N.10bis.《エルミオーネ》グラン・シェーナのカバレッタ転用を含む)、さらにオリジナルのアリア・フィナーレ(N.11)のゼルミーラの旋律をイーロとポリドーロに振り分ける改作をロッシーニ自身が行っています。
    (2012年9月18日text by A.Mizutani)



    ROF2011 演奏会形式《セビーリャの理髪師》DVD発売


    Rossini: Il barbiere di Siviglia.
    Registrasione dal vivo effettuata al Teatro Rossini di Pesaro il 22 agosto 2011.
    (Esecuzione in forma di concerto)
    Il Conte d’Almaviva ... Juan Francisco Gatell
    Rosina ... Marianna Pizzolato
    Figaro ... Mario Cassi
    Bartolo ... Nicola Alaimo
    Basilio ... Nicola Ulivieri
    Berta ... Jeannette Fischer
    Lisa ... Francesca Pierpaoli
    Fiorello / Un Ufficiale ... Clemente Antonio Daliotti
    Ambrogio…N.N.

    Direttore ... Alberto Zedda
    Orchestra e Coro del Teatro Comunale di Bologna
    Maestro del Coro ... Lorenzo Fratini
     〈収録:2011年8月22日ペーザロ、ロッシーニ劇場〉
    [Rossini Opera Festival(製品番号なし)DVD2枚組、PAL仕様]

    昨年ROFの終盤、8月22日に行われた演奏会形式《セビーリャの理髪師》をライヴ収録した2枚組DVDです。今年8月ROFのショップで販売され、価格は10ユーロと格安です。ROF自主レーベルのため製品番号が無く、市場での販売も現時点では想定していないようです。 指揮者アルベルト・ゼッダの校訂による全集版(批判校訂版)を使用し、若い歌手を中心にした演奏会形式の上演で譜面台を置かず、適宜演技をしながらの出入りと歌唱です。歌手は、見るからに若くて声楽的にもこれから、といった感じの伯爵役フアン・フランシスコ・ガテルとフィガロ役マリオ・カッシ、安定した歌と表現ながら横綱級の体型でも圧倒的存在感のロジーナ役マリアンナ・ピッツォラートとバルトロ役ニコラ・アライモが見どころ聴きどころで、バジーリオ役のニコラ・ウリヴィエーリなど脇役も充実しています。なにより素晴らしいのがゼッダ先生の指揮と、そこから流れ出る躍動感あふれる音楽です。映像はきちんと編集されていますがハイビジョンに慣れている者には画像が粗く、色目も悪く、音響面もいま一つ。DVD2枚組で10ユーロ(購入時のレートで980円!)と格安なのでその辺は我慢しましょう。
    (2012年9月12日text by A.Mizutani)






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