日本ロッシーニ協会

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協会の設立


日本ロッシーニ協会 Società Rossiniana Giapponese 創立1995年12月

日本ロッシーニ協会会長プロフィール

水谷 彰良(みずたに あきら 日本ロッシーニ協会会長)                         2012年9月現在

プロフィール:

1957年東京生まれ。音楽・オペラ研究家。フェリス女学院大学オープンカレッジ講師(1999年9月~継続中)、国立音楽大学非常勤講師(2004年4月~2010年3月)、朝日カルチャーセンター(新宿)講師(2006年1月~継続中)、昭和音楽大学オペラ研究所研究員(2009年4月~2012年3月)、東急セミナーBEたまプラーザ講師(2010年10月~継続中)ほか、さまざまな講座や講演の講師を務める。オペラやコンサートのプログラム、CD解説、DVD解説、対訳、エッセイなどを多数執筆。月刊誌『レコード芸術』(音楽之友社)に定期寄稿、月刊誌『モーストリー・クラシック』に「食と音楽、味な関係」を連載(2009年7月号~2012年8月号)するほか、ロッシーニ全作品事典、オペラ、歌手、歴史的声楽教本に関する論文や論考を『ロッシニアーナ』(日本ロッシーニ協会紀要。1996年創刊~継続中)に執筆。1996年より『ロッシニアーナ』主幹。2009年4月より日本ロッシーニ協会会長を務める。

著書:

『ロッシーニと料理』(透土社、発売:丸善、1993年)
『ロッシーニと料理 新版』(同前、2000年)
『プリマ・ドンナの歴史・Ⅰ 黎明期のディーヴァたち』(東京書籍、1998年)
『プリマ・ドンナの歴史・Ⅱ ベル・カントの黄昏』(東京書籍、1998年)
『消えたオペラ譜 楽譜出版にみるオペラ400年史』(音楽之友社、2003年)
『サリエーリ モーツァルトに消えた宮廷楽長』(音楽之友社、2004年。第27回マルコ・ポーロ賞受賞)
『イタリア・オペラ史』(音楽之友社、2006年)

主な共著:

『オペラ・キャラクター解読事典』(音楽之友社、2000年)
『200CD アリアで聴くイタリア・オペラ』(立風書房、2002年)
『新編 音楽中辞典』(音楽之友社、2002年)
『一冊でわかる クラシック音楽ガイド』(成美堂出版、2004年)
『新編 音楽小辞典』(音楽之友社、2004年)
『魅惑のオペラ』(全30巻。小学館、2007~2010年。24・26・29巻を除く)
『国立音楽大学付属図書館 貴重書解題目録』(国立音楽大学、2007年)
『ジェンダー史叢書・第4巻 視覚表象と音楽』(明石書店、2010年)
『CDでわかる オペラの名曲&名場面集』(ナツメ社、2011年)
『イタリア文化事典』(丸善出版、2011年。ロッシーニの項目のみ)
『オペラ劇場における人材育成システムに関する研究 研究成果報告書』(昭和音楽大学舞台芸術センター オペラ研究所、2012年)
楽譜編纂:『パエールとロッシーニの声楽教本』(全音楽譜出版社、2001年)

      

日本ロッシーニ協会設立に際して 高崎保男

1992年の生誕200周年の頃から、私たちのロッシーニ観には明らかに変化が生じはじめた。ロッシーニは、ただ単に〈セビリャの理髪師〉と〈ウイリアム・テル〉序曲の作曲家にすぎないのではなく、その数多いオペラの大部分はもはや忘却の彼方に埋もれても仕方がない時代遅れの作曲家なのではなく、ロッシーニこそはおそらくオペラ史上でもモンテヴェルディやモーツァルトやワーグナーに比肩する傑出した天才であったことを、私たちもようやく正当に認識しはじめたのである。オペラの分野だけに止まらず、宗教音楽や歌曲やピアノ曲をかりた場合にもまた、彼の音楽はすべて、ほんの一部を聞いただけでもロッシーニのものと直感できるようなユニークな生命と魅力にみちている。百数十年の永い年月を越えてかくも強烈な力をもって現代の私たちを呪縛せずにはおかぬロッシーニの音楽の秘密とは何か? それをよりよく理解し、われわれ自信のものとして血肉化することはいかにして可能であろうか?
 これまで、それぞれの立場においてこのような問題を抱えてきたロッシーニの賛美者たちが相集い、このたび「日本ロッシーニ協会Società Rossiniana Giapponese」を設立することになった。いうまでもなく、研究や学問は本質的には全く個人的な営みと努力でなければならぬ。しかし、ロッシーニ研究に当たって私たちが置かれている状況は決して恵まれたものではなく、楽譜や資料ひとつにしても、すべてが完備されているどころか、入手や閲覧さえもままならぬものが多い。そうした現状の中で、私たちひとりひとりがそれぞれの力と知恵を出し合い、情熱を分かちあい、少しでも緊密に協力しながら、ロッシーニの音楽の魅惑と真価をよりよく理解することを本協会の目標に掲げる。幸い、イタリアをはじめとする欧米諸国でも、過去十数年の間にロッシーニについての研究と再評価は飛躍的に高まってきた。私たちはペーザロのロッシーニ財団とも密接な連携をとりつつ、〔ロッシーニ欠如〕というこれまでの音楽史の空白を埋める努力をつづけたいと願う。

1996年
日本ロッシーニ協会会長 高崎保男
(日本ロッシーニ協会機関誌創刊号、日本ロッシーニ協会設立に際して)


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